本堂・境内

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本堂・境内_丈六

鎌倉時代の仏師 運慶・湛慶親子の合作。宋風をおびた極彩色の木像・寄木造で重要文化財に指定されています。身の丈は約5.4メートル、台座から光背部を入れると約10メートルにもなり、長い爪や流麗な衣など仏画から抜け出してきたような大仏様です。首の辺りから何か流れている様に見えるのは、血の跡だといわれています。これは、後水尾天皇が東宮であった頃、即位争いに巻き込まれ暗殺者に寝首を掻かれた時に、この釈迦如来が身代わりにたたれ、ついた血の跡だといわれています。
この事から、身代わりのお釈迦様と呼ばれるようになり、「悪しき事のお身代わりになってくださる」又、「首から上の病気、のどの病気を治してくださる」と、崇められ、大きな仏様という意味で「丈六さん」と呼ばれ親しまれています。

戒光寺開山木像。重要文化財、鎌倉時代、作者不詳。
中国に2度に亙って留学し、1度目の入宋後戒光寺を開創され、2度目の入宋後東林院(泉涌寺門前現東林町の辺り)を開創され、戒律復興の先駆けとなられた大徳です。
イギリスで開催された「ジャパンフェスティバル」の芸術品部門に出品。大英博物館に鎌倉期の代表的祖師像として紹介されました。

木像。造られた時代・作者共に不明ですが、鎌倉時代より前のものではないかと言われています。
不動明王の像は岩座を踏み締めるのが普通ですが、この像は非常に珍しく、足の裏を見ることが出来るのです。

本堂内陣の左右の壁にかけられている絵は、お釈迦様が誕生されてからお亡くなりになるまでの間に起こった、不思議な出来事やお話が、一場面一場面、絵で綴られています。

戒光寺では、春期と秋期の年2回「戒光寺内陣特別参拝」を行っております。通常は入れない内陣にお入りいただき、身の丈約10メートルの「京の大仏」重文・丈六釈迦如来像を足元からご参拝いただけます。不動明王像や重文・曇照忍律上人坐像も間近でご参拝いただけます。

内観特別参拝料:500円

「智慧の文殊」と呼ばれる文殊菩薩様。
お釈迦様の法話を側で聞き最も理解されていたことからそう呼ばれ「智慧授けの仏様」として、また卯年と3月生まれの守り本尊様として親しまれています。
死者を浄土へ導く十三仏の1人でもある文殊菩薩様は初七日から三十三回忌までの追善供養の中で三七日を司られます。
戒光寺の文殊菩薩様は京都十三仏霊場の第3番札所の文殊様として本堂右側にいらっしゃいます。
学業成就・安産・家屋を守る等の御利益があります。
文殊菩薩ご縁日 毎月25日

泉山七福神の第二番、泉山融通弁財天はその名の通り「金銭の融通をして下さる。」弁天様で学芸・商売はもとより「融通を利かせてあらゆるお願いを聞いて下さる。」と信仰が厚い。この尊像は伝教大師作と伝えられており、秘仏ご開帳は年2回、1月の成人の日に行われる七福神巡りと11月3日の弁財天大祭のみに行われています。

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